休職初期は“復職”が頭から離れず、心が休まりませんでした。
1カ月休職延長の診断書を書いていただくと、その時は落ち着いていましたが、月末になると再び不安が増すことを繰り返していました。
主治医と相談し、長期で休むことを決めたことで、心に余裕ができて、本当の意味で休息が取れたように思います。
この章では、当時の私生活や心境について書いていきます。
現在、同じ状況にいる方の参考になれば嬉しいです。
4-1. 1日の流れ(ざっくり)
時間 | やっていたこと | ひと言メモ |
---|---|---|
07:00 | 起床&コーヒー | 朝は安定して起きられていました。 朝食はとらず、好きなコーヒーでゆっくりスタート。 |
日中 | 英語学習/映画やYouTube/買い出し | 集中が続かず、自己嫌悪になることも。 スタバで勉強したり、スーパーで気分転換していました。 |
16:30 | 散歩 or 雨の日は室内でダンス | 約3か月間、ほぼ毎日。 彼女が一緒に運動してくれたことが続けられた理由でした。 |
19:00 | 晩ごはん&晩酌 | 断酒しようと試みたものの、かえって飲む量が増えてしまい、やめました。無理せず少しずつが大切。 |
22:00 | 就寝 | 寝つきが悪く、薬もあまり効かず。晩酌は眠るための習慣になっていました。 |
4-2. お金と制度──私の場合
- 最初の傷病手当金は3か月後にまとめて入金されました。それまでは会社が社会保険料を立て替えてくれ、復職できずに退職した際に精算しました。
- 休職中も社会保険料の支払いは必要で、傷病手当金から差し引かれた実質の手取りはおよそ給与の6割弱。
- ボーナスは、夏はほぼ満額、冬は約4分の1と大きく差がありました。
当時はまだ貯金もあり、働いていた頃と同じ感覚でお金を使ってしまっていました。振り返ると、もう少し早く家計を見直しておけばよかったなと思います。私は切羽詰まらないと動けないタイプなので、難しかったのですが。
4-3. “していいこと/控えた方がいいこと”で悩んだこと
- 日常の外出:会社の人に見られたらどうしようと不安に感じることもありました。でも、スタバで勉強したり、スーパーや散歩に出かけると気分転換になり、心が少し軽くなりました。
- 遊びや旅行:「休職中なのに出かけていいの?」という罪悪感もありましたが、思い切って行ってみるとリフレッシュになりました。
医師や会社からは特に禁止されたことはなかったですが、「休む=家でおとなしくしているもの」と思い込んでいたところがありました。
今振り返れば、自分に合った休み方をもっと自由に選んでよかったと思います。
4-4. 続けられたこと・挫折したこと
- 運動と食事:毎日ウォーキングかYouTubeの”Marina Takewaki”さんの60分ダンスを実施。3か月で7キロ減量出来ました。
- 英語学習:成果が出ずに落ち込む日もありましたが、なんとか継続。
- メルカリ:収入減を少しでも補うために始めましたが、意外と楽しめました。
- 家計管理:当時は全くできませんでした。本格的に始めたのは、復職に失敗してから。
- 英語以外の勉強:プログラミングに挑戦するも、3日で挫折。
- 断酒:急にやめようとした結果、反動で酒量が増えて自己嫌悪。無理しないほうがよかったと反省しています。
4-5. 今ふり返って思う3つのこと
- 私のように休職が長引くと経済面で厳しくなるので、早めの家計管理は大事だったなと思います。
- 無理な断酒より、「少し減らす」くらいのペースで良かった。
- 「休職中だから○○しちゃダメ」と決めすぎない方がラク。心と体が楽になるなら、外に出たり、誰かと会ったりしてもいいと思います。
- 運動の習慣や、英語学習に手をつけたことは、今振り返ってもやってよかったなと感じています。
4-6. 最後にひとこと。
長期休職を決めたことで、ふっと肩の力が抜けました。
たぶん「昇進しなきゃ」という考えを手放せたからだと思います。
入社以来、昇進しなきゃと思っていました。でも本音は、この部署で管理職になるのは自分には無理だし、やりたくないという気持ちもありました。
最初は「逃げた」「諦めた」と思って自己嫌悪にもなりました。
ただ、体調を崩してまで追いかける必要はないですよね。
自分をよく知って認めてあげたことで、「この会社だけがすべてじゃない」と思えるようになって、視野がほんの少しだけ広がったと思います。
それだけでも、大きな一歩だったと思います。
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