第2章 休職初期の過ごし方|焦りと不安に向き合った3か月の記録【体験談】

2-1 どう過ごしていいか分からない日々

主治医と職場の看護師からは「焦らず休んでください」と言われました。しかし、突然手にした 24 時間をどう使えばいいのか分かりませんでした。

休職初期に実際にやっていたこと

  • ネットで 「うつ 休職 デメリット」「30 代 休職 期間」 を検索し、同じ境遇の人の記事を読みあさる
  • 休職の原因をノートに書き出して整理する(自分を責めがち)
  • 復職後の動きを頭の中でシミュレーションする
  • ジョギングやストレッチで体を動かし、自分に合いそうなスキルを探し 「休んでいても前に進んでいる感」 を得たかった

これらは「休職直後には避けた方がいい」と言われることもありますが、私には次のような効果がありました。

  • 同じ状況の体験談を読み、「自分だけではない」と感じて安心した
  • 行政支援の存在を知り、経済面の不安を小さくできた

時間の使い方は人それぞれです。まずは自分が無理なく続けられる行動だけを選び、負担が大きいと感じたらすぐにやめる。それで十分だと思います。


2-2 避けざるを得なかった3つの行動

  1. 外出を控える   職場の人に会うかもしれない不安が強く、外出時は常に周囲を気にしていました。
  2. 会社周辺を避ける   通勤ルートを通ると動悸が起きるため、大通りを一本ずらして運転しました。
  3. 会社との連絡を最小限にする   月1回の傷病手当金の書類送付や看護師との電話ですら、何時間もためらってから対応しました。

2-3 周囲のサポートがくれた安心

家族・彼女・友人はそろって「休職して正解だよ」と言ってくれました。
特に同じ職場で働く彼女は状況を理解しており、休職より退職を強く勧めるほどでした。孤独や自己否定を感じがちな時期に、肯定的な言葉をもらえたことは大きな支えになりました。


2-4 通院サイクルと心の変化

通院は週に1回から始めました。当初は「1か月で復職する」と考え、4週目に復職可の診断書をもらえるのかなという気持ちでいました。

 時期 心境
1週目とにかく疲れたから1か月間ゆっくり休もう。休職初日は心が軽かった
2週目
3週目
1週間過ぎるのがとても早く感じた。
不安で落ち込むこともありながら体調は日に日に良くなった
4週目診察日が近づくにつれて休職前の状態に戻り、主治医から復職NGと告げられた
2か月休職延長の診断書を書いてもらった日は体調が良く、
月末の復職判断時期になると体調が悪化
3か月同じ状態を繰り返していたため「すぐに戻らなくても良い」と考え始める

4か月目以降は、主治医と相談し長期休養前提の診断書に切り替えました。
その診断書を会社に提出した時から、本当の意味でゆっくり休めたと思う。


2-5 お金と国の制度――早めに知っておくと楽になる

  • 傷病手当金   会社の指示に従い手続きしました。最初の支給日まで3か月ほどかかりましたが、給与の約7割を受け取れたので本当に助かりました。
  • 自立支援医療制度   転院先の病院で掲示を見て知り、2か月目に申請。医療費の自己負担が3割から私の場合は 0 円 になりました(診断書費用は実費)。休職が長期になる場合は早めの申請をおすすめします。

2-6 やらなくて良かったと思う事

焦って復職しない   会社や勤続年数によって休職出来る期間は変わりますが、私の場合は最長3年でした。自分の心身の状態を優先して休む期間を決めたことは、結果として良い選択でした。


次回予告
休職4か月目以降に取り組んだ英語学習と家計の見直しについて綴ります。

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