「もう英語なんて無理かも…」
そう思っていた 35 歳の私でも、辞めずに続けられた――
そんな等身大の記録です。同じスタートラインに立つ誰かの背中を、そっと押せたらうれしいです。
1. 休職でぽっかり空いた時間が、学びのチャンスになった
仕事のストレスから休職に入り、突然手にした“自由時間”。
「いつかやりたい」と温め続けた英語学習を、思い切って始めることにしました。
2. 初回スコア 205 点──“鉛筆転がし”以下の現実
- 会社で受けた PC 版簡易テスト(TOEIC 模試)で 205 点。
- TOEIC は 990 点満点、適当にマークしても 250 点前後と言われるテスト……。
- リスニングは“聞こえた単語”に〇を付けるだけ。リーディングは単語の大半がブラックボックス。
「わかる単語がほぼ無い」
これが本当のスタート地点でした。
3. YouTube 先生に尋ねた「最速で 600 点」への道
検索ボックスに打ち込んだのは
「TOEIC 最速 600 点」
すると出てくる出てくる、夢のような動画たち。
共通して勧められていたのが、単語帳 『金のフレーズ』(通称 金フレ)。
4. 金フレ 地獄と“英語って 1 単語 1 意味じゃないの!?”
単語帳を開いた初日の衝撃メモ:
単語 | 私の思い込み | 実際の意味 | ダメージ |
---|---|---|---|
ship | 船だけでしょ? | 動詞 ship = 出荷する | 🥶 |
address | 住所 | 動詞 address = 取り組む | 🥶×2 |
present | プレゼント | 形容詞 present = 出席している | 🥶×3 |
- 1 ページの 8 割が未知。
- 「形容詞?副詞?なにそれおいしいの?」状態。
金フレ を閉じたくなるたび、
**「今やめたら一生後悔する」**と自分に言い聞かせました。
5. それでも続けられた 3 つの理由
- 時間だけはたっぷりあった
- 1 日 30 分 × 4 セッションで “薄く・回数” を稼ぐ。
- 進捗を数値化
- 金フレ 1 周目:知らない単語に★、2 周目:★が半分に…と目で見える変化を楽しむ。
- “失敗談”をメモる
- ship=船、と答えて不正解→ノートに赤字で「出荷する!」と書き殴る。悔しさは最高の記憶装置。
6. いま、同じ場所に立つあなたへ
- 完璧な教材探しより「1 冊を擦り切れるまで」
- 文法があやふやでも「単語+音」に触れる時間を切らさない
- 点数より“昨日より分かる単語が 3 つ増えた”を褒める
私がたどり着いたのは、華麗な学習法でも才能でもなく
「超・地味な継続」 でした。
おわりに
205 点スタートの私でも、“知らない単語だらけの金フレ”を読み進めるうちに
「今日は ship=出荷する、を覚えたぞ」と 小さなガッツポーズ を積み重ねられるようになりました。
もし今、ページを開いて「うわ、無理かも…」と感じているなら、
そのページの単語を 1 つでいいから覚えて閉じてください。
たった 1 つの積み重ねが、やがて 100、200 と増え、スコアも後ろから付いてきます。
あなたの英語学習が、今日 1 歩でも前に進みますように。
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